Upbringing begins from the heart which sympathizes with a dog.
Venus Hain Dog training school

■ 何故、犬って段々と命令を聞かなくなるの?

『我が家の***君は、小さいときはよくいうことを聞いていたのに、大きくなるに従って段々我が儘になって・・・・』と、みなさんはそう思っていることでしょう。
この場合、殆どは飼い主の方に原因があります。犬は命令に従わなくなるのではなく、飼い主が知らず知らずに命令を従わなくなるように指導しているのです。

命令を聞かなくなる原因として、大きく分けて2つのことが考えられます。

1) 飼い主が命令に従わなくなるように犬に指導している

2) いくら指導しても犬が従わないからと、命令したことを放棄してしまう
その様なことを繰り返していれば、自然と犬は『主人からの命令はある程度無視すればしなくてすむ』と学習します。
それでは飼い主が命令に従わなくなるように犬に指導している例を考えてみましょう。


*散歩の時にグイグイ引っ張る犬の場合
最初に、2.3ヶ月頃の散歩の時のことを思い出して下さい。
その頃は体も小さく、力もあまりありません。そこで、犬が少しぐらい引っ張ったぐらいでは飼い主の方は苦になりません。むしろ一生懸命引っ張っていることを逞しく思い、挑発しているかも知れません。 つまり、この飼い主はこの時点で将来引っ張らないようにする躾する上で致命的な指導をしています。 引っ張ることを教えているのです。

何故かというと、たとえ大型犬であろうとも子犬は小さいですから、引っ張る力はたかが知れています。その頃なら子犬は片手でも十分制御できる程度の力しかありません。
しかし、子犬側にしてみれば自分のが出せるだけの精一杯の力で引っ張っているのです。
ですから、引っ張ることを許す(承認する)ということは、子犬に『自分が引っ張れば人はついてくるだ!』ということを学習させているのです。それでいて、大きくなり、力が強くなって引っ張ると・・・飼い主は『引っ張って仕方がない!』とぼやきます。矛盾していると思いませんか?

とはいっても、子犬の時から引かさないように訓練しなさいといってる訳ではありません。
それは子犬のように体ができあがっていない時期にリードに衝撃をあたえ、引かないようにするのは体にも負担がかかるし、性格を形成する上でも良い影響は望めません。
散歩するということは、子犬にとってはとっても楽しいはずのイベントです。
それを引っ張らないように躾をすることで、散歩が苦になるようではせっかく持って生まれた品性にも関わってきます。

それではどう指導すればいいのでしょうか?
初めにもいいましたように、子犬の時に引っ張ることをさせないためには、リードを着けて引っ張らさなければいいのです。
つまり、子犬の時期にはリードは着けないで安全な場所で自由運動させます。
そうすれば引くことを教えているわけではありませんから、将来引っ張らさないように訓練する上では支障はないわけです。
その為には『呼び寄せる』という訓練が必要不可欠になってきます。

呼び寄せることができるようになってからリードを着けることを教えるのが順序です。
教える時期は子犬の体がしっかりしはじめる、生後5.6ヶ月頃にから始めるのが良いと思います。
呼び寄せることさえできれば、引っ張らないように指導するのはそんなに難しいものではありません。
引っ張らさないようにするのであれば、引っ張らせる要因になるようなことは教えないことが賢明です。

次にいくら指導しても犬が従わないからと、命令したことを放棄してしまう場合を考えてみます。
犬に力がつきグイグイ引っ張り始めると、当然のことながら飼い主は引っ張らないように犬に注意します。 ところが、いくら注意をしても犬は引っ張ることを止めません。 そして、仕方なく引っ張られながら散歩をしていまいます。諦めてしまうのです。
これではご主人に注意されても無視すれば、そのうち注意するのを止めてくれると犬が考えても無理はないと思いませんか?

では、どうすればいいのか?
命令するということは、命令したことをどんなことがあろうとも実行させなければいけません。 犬に『命令は絶対実行させられるものだ!』と認識させるのです。
少なくとも、引っ張っているときは前に進まないことを徹底させることです。 つまり、犬に「引っ張れば前に進まないよ!」ということを理解させるようにします。 それと、引っ張れば首にかるくショックを与えることも同時進行しなければいけません。 そうしないと犬は何故注意されているのか理解できません。

それではどのようなときに首に合図をすればいいのか?
それは犬が指導手を見ていないときです。 引っ張っているときは人の方を見ていないはずです。他のものに興味を示したときなども同じです。

そして、注意されたことに犬が気づき、引っ張ることを止めれば、引っ張ることを止めたことに対し「それで良いんだ!」ということを犬に伝えることを忘れてはいけません。
その方法として誉めることが必要になってきます。 しかし、指導しているときの注意と誉めるタイミングを外すと犬には理解できませんから、そのことには呉々も気をつけて指導して下さい。