Upbringing begins from the heart which sympathizes with a dog.
Venus Hain Dog training school

■ 無駄吠え(夜鳴き)

犬は意味なく吠えることはありません。必ず何かを人に求めて吠えています。 しかし、人は自分にとって邪魔になることを無駄吠えといいます。
特に夜泣きは無駄吠えの代表です。

ところで「無駄吠えだ!」という前に、犬に対して正しい管理をしているかどうか思い返して下さい。
排便・スキンシップ・食事・運動・住居の環境など・・・
それをしないで「無駄吠えだ!」というのは人の身勝手です。犬だって快適な生活をしたいのです。 ところが、それらを全てクリヤーしていているのにもかかわらず、無駄吠えする我が儘な犬がいます。但し、我が儘にしたのは飼い主側です。

それでは無駄吠えの中でも代表の「夜鳴き」について考えてみましょう。
夜鳴きする犬の殆どは、幼犬時代の飼い主の過保護が原因です。
特に、初めて我が家に子犬が来た日の対応が、その後の無駄吠えなどの躾に大きく関わります。
その対応とは、日中の間はベッタリ・・・寝るときになって子犬一人だけにしてませんか?
そして「クンクン」泣く度に「どうしたの?」などと様子を見に行ったりしませんで
したか?

もらわれて来る前、ブリーダーの所では兄弟や母親と一緒に寝起きしているので、一人にされると寂しいとクンクン泣くのは当然です。 だからといってクンクン泣く度に様子を見に行っていると、泣けば人が来てくれると条件付けてしまいます。
そのことが夜鳴きや無駄吠えする要因になっていきます。

では、そうならないようにするには、基本的にはクンクン泣いている間は取り合わないことです。 勿論、深夜でも同じです。
しかし、そうはいっても何時間も鳴き続ける子犬がいますので注意して下さい。あまり長時間泣かし続けると体調を崩しかねません。

ではそのような場合にはどうすればいいのかというと、子犬と離れている時間を徐々に延ばしていきます。
初めのうちは1時間毎の間隔で接し、落ち着かせます。そしてだんだん時間の間隔を長くしていきます。 くれぐれも泣いている間は取り合わない(相手にしない)ことです。
特に深夜だからと近所迷惑を気にしすぎてパターンを崩してしまうと子犬の思うがままです。 深夜であれば、泣けば必ず人が来てくれると思いこみ、人を脅す(使う)ようになるので注意下さい。

同じような状況が子供の我が儘にも見られます。
玩具売場で「買って!」とだだをこねている子供です。
子供は泣き叫ぶことによって親に玩具を買ってもらおうとします。 子供は親が世間体を気にし、泣き叫ぶのを止めさせるために買ってくれるのを知っているのです。
親もそのようなことで玩具を買うのはいけないことと知ってはいるのですが、その場を繕うために玩具を買ってしまいます。 しかし、家でそのようにねだったとしても同じように買ったりしないはずです。
犬も同様に吠えればご主人が何かしてくれると確信しています。犬も人の扱い方を知っているのです。でもそれを教えたのは飼い主であることを認識しておいて下さい。

我が訓練所では無駄吠えをやめさせるには、諦めるまで吠えさせる方法を取っています。
それが深夜であろうが早朝であろうが何時間でも何日でも吠えさせます。
吠えすぎて体調を崩さないように気をつけながら様子を見ています。
つまり、体罰を与えて無理矢理やめさせるのではなく、犬に諦めさせるという方法をとっています。

そうすると犬は訓練所ではいくら脅しても「暖簾に腕押し」、ここでは気にもとめてくれないし、相手にもされないと判ると自然に吠えなくなってくるものです。
殆どの犬は一晩鳴けば諦めますが、習慣にするためには一ヶ月から二ヶ月間かかります。
ただこの方法は環境に恵まれた訓練所だからできることであって、家の密集した場所ではそのようなことはできません。

しかし、まれに鳴き続ける犬がいます。では、そのような犬の場合どうすればいいのかというと、注意をし、叱り、それでも効かなければ体罰を与える方法を取ります。
しかし、ここでその詳しい方法は敢えて説明しません。
あまりにもいろんなパターンがありすぎて、それを全て説明しきれないからです。
犬種・犬の性格、体の大きさ・吠える状況・環境・今までの対応の仕方などによって無限に変わります。

「無駄吠えを止めさせる首輪」を使って止めさせる方法もありますが、いい方法とはいえません。 使い方を誤ると犬を傷つけたり(皮膚に接している部分がはげたり、化膿することがある)かえって神経質になったりするからです。
間違った強制や体罰は躾ではなく虐待そのものです。
手におえないようであれば、信頼のおける専門家(訓練士)に相談した方がいいと思います。