Upbringing begins from the heart which sympathizes with a dog.
Venus Hain Dog training school

■ 飛びつき

「うちの子は飛びついて仕方がないのですが、どうしたらいいのでしようか?」というふうに質問を受けます。

では何故、犬は飛びつくのでしょうか?
それは視線の高さの違いにあります。人と犬の視線の高さは違います。 その為に犬としてはできる限り人の視線に近づこうとします。 当然、子犬は人の視線に近づこうとして飛びついてきます。
人はそれを戯れ(じゃれ)ついているといいます。そして飛びついている(戯れつく)子犬を可愛がります。
子犬の時は「戯れつく」、大きくなれば「飛びつかれる」と変化するのです。
子犬にしてみればどちらも同じ事なのです。 違っているのは「大きさ」と「力」だけなのに。。。

子犬は時がたてば自然に大きくなっていきます。 ところが子犬は大きくなったなんて思いもしません。気持ちは子犬の時のままなのです。
子犬は大きくなってからも幼犬時代の経験から「飛びついていけば可愛がってもらえる!」と理解し飛びつくのです。 つまり人は犬が物心つく頃から飛びつくことを教えているのです。 それなのに大きくなって犬が飛びついてきた時、躾だといって叱ります。
かと思えば、機嫌の良いときは飛びついている状態で犬をなでます。人間というのは勝手なものです。気分で叱ったり誉めたりします。 そのときの気分で躾をしようとすると犬は迷ってしまいます。

それでは飛びついてくる犬をどうやって飛びつかなくするにはどのようにすればいいのでしょうか?
まず初めに、人に飛びつくと相手にしてもらえない(遊んでもらえない)ことを徹底させることから始めます。
外出着だからいけないとか、汚れてもいい服だから飛びついてもよい、雨が降って足がドロドロに汚れているからイヤだ! とかいう自分勝手なことは犬には理解できません。 ですから、犬が理解しやすいように人が立っているとき飛びつくと無視されると理解させます。

躾の本には「飛びついてきたら地面についている足を踏みなさい。」とか「膝で犬を突き離しななさい。」などと書いてあります。 これは最良の方法だとは思いません。
犬は人に甘えようとする度に足を踏まれたり、膝で蹴られたりするので人のちょっとした足の動きに痛い目に遭うのではないかと異常に敏感になったりします。

それではどうすればいいか?
「飛びついてきたって相手してあげないよ! でも飛びつかなければ触ってあげるからね。」という気持ちを犬に理解してもらえばいいのです。
方法は犬が飛びついてくればクルっとかわすように後ろ向きになり、無視します。 相手にしないようにします。

「ご主人は飛びつこうとすると嫌がって 相手をしてくれないんだ。。。」 と理解させます。
この時、できれば「いけない!」とか「ダメ!」と言葉で注意をしてあげると理解しやすいでしょう。

犬は飛びつく度に無視)されると、自然と飛びつくのを止めるものです。
飛びつくのを止めたら 「飛びつかないのなら相手してあげるよ」 と、気持ちを切り替え、触ってあげます。 すると当然の事ながら、犬は嬉しくなり再び飛びついてくるはずです。 そうなれば、またクルっと回って相手をしないようにします。 これを何度も繰り返します。
「飛びついてきたって相手してあげないよ! でも飛びつかなければ触ってあげるからね。」 と、いうことを徹底させます。
犬が飛びつくのは犬の精一杯の愛情表現なのだということも忘れないでください。